|
箏(zheng) =古箏(gu zheng)
箏は中国の伝統的な民族楽器で弦楽器に属する弾撥弦楽器であり、日本のお琴のルーツでもあります。箏の歴史は古く、既に春秋戦国時代に秦の地で流行していました。
箏はそれ自体“錚錚(zheng zheng)”とした音を発することから命名されたという説があり、初期は5弦だったともいわれていますが、漢代以降12弦、13弦のものが現れ、明、清時代から15弦、16弦となりました。最近では、21弦、23弦、25弦などの箏が多く演奏されるようになり、転調用のペダルが付いた26弦箏なども新たに作られています。箏は桐の木で作った長方形の音箱にスチールの上にナイロンと絹糸を巻いた弦を張り、柱で音階を調節しながら、右指先に三つまたは四つ玳瑁で作られた義爪をテープで固定して弾きます。最近では曲によって両手に義爪をつけて演奏するスタイルも増えてきました。
古箏は華かな音で、美しい叙情的な曲を表現できるほか、気勢盛んな曲もよく表現する事ができます。古人はかつて「箏を弾じて逸饗を奮わせ、新声妙にして入神たり」坐客筵に満ちて都(みな)語らず、一行の哀雁十三の声」といった生き生きとした詩句を用いて、古箏の演奏芸術の妙に触れ、古箏によって人がさまざまな思いを馳せる境地を描写してきました。また、演奏をしながら歌うスタイルも妙味であったようです。
何世紀にも渡る時代の変遷の中でも楽器の本質を失わず、その伝統を受け継ぎつつも常に新たな音楽的境地を求めて進化していく古箏は、未来に向けて多くの可能性を秘めながら響き続けていくことでしょう。
解説 :ウー・ファン
|